
2026年5月
「なんとなく不調」が続いていた女性。実は初期のパーキンソン病の疑いがありました
「なんとなく不調」が続いていた女性。実は初期のパーキンソン病の疑いがありました
「疲れが抜けない」
「最近やる気が出ない」
「身体がうまく動かない日がある」
こういった、“なんとなく不調”の相談は少なくありません。
今回ご紹介するのは、40代後半の女性の方。
デスクワークをされている方でした。
主訴は、疲労感や気分の浮き沈み、身体の動かしづらさなど。
ただ、日常生活が大きく破綻しているわけではありません。
仕事にも行けており、車の運転もできていました。
一見すると、「少し疲れているのかな」という印象にも見えます。
しかし実際にお話をしていると、返答までのわずかな間や、表情の変化の少なさなど、細かい部分に少し違和感がありました。
手の動きも少しぎこちなさがある。
ただし、明らかな異常というほどではない。
まさに、“誤差の範囲とも言える曖昧さ”でした。
既に病院へは受診されており、感じている症状も相談済みとのことでした。
ただ、症状が全体的に曖昧で、日によって変化もある。
そのため、「精神的なものではないか」という方向で話が進んでいたそうです。
そこでアストケアへ相談に来られました。

私自身も、最初は自律神経系の不調を疑っていました。
そのため、身体の状態を整えながら、生活や仕事環境についてのアドバイスなども行っていました。
しかし、3回目の来院時。
「ここへ来ると楽になるけれど、一晩寝るとまた戻ってしまうんです。」
そう話された時、ここで少し違和感が残りました。
病院への受診も継続しているとのことだったため、さらに詳しく確認していきました。
そこで、家族歴についてお聞きしました。
すると、ご両親とお兄様がパーキンソン病とのことでした。
もちろん、パーキンソン病の多くは遺伝しないとされています。
ただし、家族内でみられるケースが全くないわけではありません。
さらに身体の状態を詳しく確認すると、筋肉の緊張に少し特徴的な反応が見られました。
ただ、非常に初期だったためか、姿勢や状態によって出たり出なかったりする。
ここで、最初に感じていた違和感が少しずつ繋がってきました。

パーキンソン病とは?
パーキンソン病は、脳の働きに変化が起こり、身体の動きに影響が出る病気です。
一般的には「手の震え」のイメージを持たれることが多いですが、初期ではそれ以外の症状から始まることもあります。
例えば、
・動きづらさ
・筋肉の固さ
・表情の変化
・疲れやすさ
・動作の遅れ
など、“なんとなく不調”として現れるケースもあります。
そのため、初期段階では判断が難しいことも少なくありません。
そこで次回の病院受診時には、身体をみている医療従事者から、パーキンソン病のような特徴がみられると言われたことも含めて、先生へ伝えてみてくださいとお話しました。
そして数日後。
ご本人から連絡をいただきました。
病院で改めて詳しく検査が進み、初期のパーキンソン病の疑いとなり、投薬が開始されたとのことでした。
「薬を飲み始めたら、今までが嘘みたいに身体が楽になりました。」
そう話されていたのを、今でも覚えています。
今回のケースで改めて感じたのは、“曖昧な不調”ほど軽視してはいけないということです。
もちろん、疲労感や気分の浮き沈みの全てに大きな病気が隠れているわけではありません。
ですが、身体は小さなサインを出していることがあります。
そして、その違和感を「気のせい」「年齢のせい」「疲れているだけ」と決めつけてしまうと、本来必要だった対応が遅れてしまうこともあります。
整体院で対応できることもあります。
一方で、病院での検査や治療が必要なケースもあります。
だからこそ、状態をしっかり整理し、必要に応じて医療へ繋ぐことも大切だとアストケアでは考えています。
「いつもの片頭痛」だと思っていたら…実は命に関わる状態だった話
「いつもの片頭痛」だと思っていたら…実は命に関わる状態だった話
「昔から片頭痛持ちだから。」
そう思っていた方に、実際に起きていたお話です。
今回ご紹介するのは、30代後半の女性の方。
私の知人からのご紹介で来院されました。
主訴は片頭痛。
来院時も、特別大きな異変を感じるような雰囲気ではなく、普段通りの流れで問診が始まりました。
ただ、お話を深く伺っていく中で、少し気になる点がありました。
その方は10代の頃から片頭痛を繰り返しており、頭痛自体には慣れている状態でした。
しかし詳しく確認していくと、ここ1ヵ月ほどで「今までとは違う感覚の頭痛」が混じっているとのことでした。
ここで少し違和感を覚えました。

さらに状態を確認していくと、頸部を一定方向へ動かした際に、頭痛が顕著に増悪する反応が見られました。
逆に、首の角度を戻すと頭痛が和らぐ。
何度か確認しましたが、かなり高い再現性がありました。
ぼんやりとした変化ではなく、比較的はっきりと症状が変わる状態です。
脈や自律神経系の反応も含め、総合的に確認していく中で、単純な「いつもの片頭痛」としては違和感が強くなっていきました。
もちろん、この時点で何かを断定できるわけではありません。
ただ、頸部の血管周囲に何らかの問題が起きている可能性が頭をよぎりました。
その日は夜の来院で、翌日は普通にお仕事とのことでした。
あまり強く不安を煽るべきではないとも思いましたが、このまま様子を見るのは危険だと判断しました。
そこで、可能であれば翌日に脳神経外科を受診していただきたいこと、現在の状態から考えられるリスクについて、できるだけ冷静にお伝えしました。
最初は「まさか」という反応でした。
しかし、しっかり受診をしていただけるようお話をさせていただき、その日は終了となりました。
その後、しばらく連絡はありませんでした。
ところが約1ヵ月後、その方から突然お電話をいただきました。
実は半信半疑ながらも、翌日の午前中に仕事を休み、脳神経外科を受診されたとのことでした。
すると、検査後すぐに入院。
診断は、「頸動脈解離」でした。

頸動脈解離とは?
首には、脳へ血液を送るための重要な血管(頸動脈)が通っています。
頸動脈解離とは、その血管の壁が傷つき、血液が壁の内側へ入り込んでしまう状態です。
状態によっては、
脳梗塞や重篤な神経症状につながることもあり、
早期発見が非常に重要になります。
実際には、
「いつもの肩こり」
「いつもの頭痛」
と思ってしまうような形で始まるケースもあります。
そのため、
“今までと違う感覚”を軽視しないことが大切になります。
動脈は三層構造になっていますが、その内側2層までが損傷し、残る1層で耐えていた状態だったとのことでした。
「最初は何が起きているのかわからず、頭が真っ白になりました。でも、本当に受診して良かったです。」
そうお話しされていたのを、今でも鮮明に覚えています。
私自身も、本当に良かったと安堵しました。
同時に、あの時に違和感を流さず、深く確認して良かったと強く思いました。
そして改めて感じたのが、この仕事には“判断”が求められる場面があるということです。
つい、「自分がなんとかしよう」と考えてしまいがちですが、整体院で対応するべきラインと、病院受診を優先するべきラインは、しっかり分けなければいけません。
今回のケースは、私自身にとっても忘れることのできない経験になりました。
「いつもと違う感覚」を軽視しないこと
長年付き合っている症状ほど、
「いつものことだから」と思い込みやすくなります。
ですが、今回のように、同じ“頭痛”でも中身が違うことがあります。
・今までと感覚が違う
・痛み方が違う
・急に強くなった
・首の動きで変化する
・違和感が続いている
こういった変化は、大事なサインになっていることがあります。
もし不安がある場合は、一人で抱え込まず、早めに医療機関へ相談してください。
アストケアでも、状態によっては病院受診を優先していただくケースがあります。
安全面を大切にしながら、必要な判断を行っていくことも重要だと考えています。
スポーツのケガ、このまま様子見でいい?判断の基準を整理します
その判断、迷っていませんか?

スポーツをしているお子さんがケガをしたとき、
「このまま様子を見ていいのか」
「病院に行くべきなのか」
多くの親御さんが、ここで判断に迷います。
そして、この判断がその後の結果を大きく左右します。
よくある迷い
・痛みはあるけど動けている
・大会が近いから休ませたくない
・どこに相談すればいいかわからない
こういった状態で、様子を見続けてしまうケースは非常に多いです。
まずはこの判断基準を知ってください
■医療機関を優先するべき状態
・強い腫れ、熱感がある
・明らかな変形や可動制限がある
・力が入らない、しびれがある
■様子見でもよいケース
・軽い違和感のみ
・動作に大きな制限がない
■今すぐ対応した方がいいケース
・痛みが続いているのにプレーを続けている
・同じ場所を繰り返し痛めている
・動きに違和感が出ている
この「今すぐ対応」の判断ができるかどうかが、非常に重要です。
アストケアが関われるのはこの段階です
・復帰を見据えたい
・パフォーマンスを落としたくない
・同じケガを繰り返したくない
こういった状態の方には、対応できます。
単に痛みを取るだけではなく、
「なぜ起きたのか」
「どうすれば再発しないか」
ここまで整理していきます。
逆に、このような場合は合いません
・とりあえず今だけ楽になればいい
・動きや使い方までは考えていない
この場合は、他の選択肢の方が合っています。
迷っているなら、一度整理してみてください
大事なのは「どこに行くか」ではなく、
「今どういう状態なのか」を整理することです。
それができれば、選択は自然に決まります。

【スポーツの結果は“体の使い方”で変わる】評価・施術・トレーニングまでの一貫サポート|松本市 アストケア
スポーツの結果は「体の使い方」で変わります
前回の記事では、スポーツのケガを
「外傷・障害・成長期」に分けて整理しました。
ただ、実際の現場ではそれだけでは不十分です。
大事なのは、
「その体をどう使えているか」です。
どの競技でもベースは同じです
サッカーでも、バレーでも、陸上でも、
人が動く以上、前提は変わりません。
それは、
重力の中でどう体を扱えているかです。
競技ごとのフォームの前に、
「体の使い方」が整っていなければ、
パフォーマンスも、ケガのリスクも変わりません。
① 状態を評価する
まず最初に行うのは、評価です。
・どこが動いていないか
・どこに負担がかかっているか
・どう動いているか
痛みのある場所ではなく、
体全体の使い方を見ていきます。
「原因を探す」というより、
「今どうなっているか」を整理することが目的です。
② 施術で前提条件を整える
評価の結果をもとに、
必要な施術を行います。

※画像:足関節の状態を整えている施術
ここでの目的は、
「動ける状態をつくること」です。
痛みを取るだけではなく、
・可動域
・連動
・力の伝わり方
これらを整え、
次のステップに進める状態をつくります。
③ 必要な動作をトレーニングする
体の状態が整ったら、
次に行うのがトレーニングです。
ただし、一般的な筋トレではありません。
・できていない動作
・負担のかかる使い方
これらを修正するための、
その人に必要な動作のトレーニングを行います。

※画像:動作を指導しているトレーニング場面
ここで重要なのは、
「できたかどうか」ではなく「どう感じるか」です。
正しく使えたときの感覚を、
体に覚えさせていきます。
④ ゴールを明確にする
トレーニングは、やればいいわけではありません。
・何をできるようにするのか
・どこを目指すのか
これを明確にした上で進めます。
「これができれば、こうなる」
この状態を共有することで、
取り組みの質が大きく変わります。
その場だけで終わらせないために
その場で良くなることは大切です。
ただ、本当に重要なのは、
競技に戻った後どうなるかです。
アストケアでは、
・評価
・施術
・トレーニング
・ゴール設定
これらを一つの流れとして捉え、
その後まで見据えたサポートを行っています。
詳しくはこちら
より詳しい内容は、こちらのページでまとめています。
? スポーツパフォーマンスについて詳しく見る
【スポーツのケガは3つに分けて考える】外傷・障害・成長期の痛みと正しい対応|松本市の整体・アストケア
スポーツのケガは「3つ」に分けて考える必要があります
スポーツをしている中で起こる痛みやケガは、
すべて同じように扱ってしまうと、回復が遅れたり、再発につながります。
アストケアでは、スポーツにおける状態を大きく3つに分けて考えています。
- 外傷(ケガ)
- 障害(使いすぎ)
- 成長期の痛み
それぞれの特徴と、どう対応すべきかを整理していきます。
① 外傷(ケガ)
打撲・捻挫・肉離れなど、
明確なきっかけで起こるケガです。

※画像:足首の状態を評価している場面
この段階で重要なのは、
「どの程度の損傷かを見極めること」です。
強い腫れや変形がある場合は、医療機関での検査が優先になります。
その上で、回復過程に入った段階で、
適切な動きや負荷をかけていくことが重要になります。
② 障害(使いすぎ)
徐々に痛みが出てくるもの、
繰り返しの負担で起こるものがこれに当たります。
・ジャンパー膝
・シンスプリント
・野球肩・野球肘 など
原因は一つではなく、
体の使い方・動作・負荷の積み重ねです。
痛みのある場所だけをケアしても、
根本的な改善にはつながりません。
必要なのは、
「なぜそこに負担がかかっているのか」を整理することです。
③ 成長期の痛み
成長期特有の体の変化によって起こる痛みです。
・オスグッド
・シーバー病
・腰椎分離症 など
この時期は、骨の成長に対して筋肉や腱の柔軟性が追いつかず、
負担が集中しやすい状態になります。

※画像:可動域や柔軟性を確認している場面
ただ休ませるだけではなく、
今の体の状態に合わせた調整と運動が必要になります。
3つに分ける理由は「対応が変わるから」
同じ「痛い」でも、
原因が違えば、やるべきことも変わります。
・外傷 → 状態の見極めと回復段階の調整
・障害 → 動作・使い方の見直し
・成長期 → 発達に合わせた負荷調整
ここを整理せずに進めてしまうと、
回復しない、また痛くなるという流れになります。
実はすべて「つながっています」
分けて考えることは大切ですが、
実際の体はすべてつながっています。
外傷のあとに動きが崩れて障害になることもありますし、
成長期の体の変化が原因でケガにつながることもあります。
だからこそ、アストケアでは
その場の痛みだけでなく、体の使い方まで含めて見ていきます。
アストケアとしての関わり方
アストケアでは、
単に痛みを取ることだけを目的にはしていません。
・状態の整理
・体の使い方の評価
・必要な動作の習得
これらを通して、
競技に戻った後までを見据えたサポートを行っています。
詳しくは、こちらのページでまとめています。
? スポーツパフォーマンスについて詳しく見る
スポーツのケガで悩んだ過去があるからこそ|後悔のない選択をしてほしい
スポーツを頑張っているお子さんを見ていて、
「このままで大丈夫なのか」と感じたことはありませんか?
痛みがあるままプレーを続けている。
ケガをしても、なんとか練習に戻ろうとしている。
その姿を見て、どう判断すればいいのか迷う。
そういったご相談は実際に多くあります。


自分自身も同じ経験をしています
私は高校時代、バレーボールの練習中に左肩を大きく脱臼しました。
そこから復帰までに、1年以上の時間がかかりました。
その間、両腕を使ったプレーはできず、
片手で練習に参加している状態でした。
腕を上げれば抜けそうな感覚。
ブロックやレシーブでは常に不安がありました。
最終的には手術を選択し復帰はできましたが、
「元通りに戻った」という感覚は最後までありませんでした。
一番きつかったのはケガそのものではない
一番つらかったのは、
仲間と同じ練習ができないことでした。
自分だけ別メニュー。
自分だけ遅れていく。
「楽をしていると思われているんじゃないか」
そんな気持ちもありました。
復帰しても、体力は大きく落ちていて、
練習についていけませんでした。
脱水で倒れたこともあります。
走って吐いたこともあります。
高校の3年間という限られた時間の中で、
その遅れは確実に影響していました。
当時感じていた違和感
リハビリはしっかり行っていました。
ただ、
「競技に戻るための準備になっていない」
そんな感覚がありました。
痛みは落ち着いている。
動きもある程度できる。
それでも、
「これで本当に大丈夫なのか」
という不安は消えませんでした。


だから今の仕事をしています
この経験があったからこそ、
理学療法士としてだけでなく、
フィジカルトレーナーとしての視点も必要だと感じました。
スポーツのケガは、
治すだけでは足りません。
その後どう戻るのか。
どう使える状態にするのか。
そこまで整理できていないと、
再発やパフォーマンス低下につながります。
後悔のない選択をしてほしい
大会が近い。
時間が限られている。
その中での判断は難しいものです。
だからこそ、
状態を正しく整理することが重要です。
アストケアでは、
その判断材料を整理するところから関わっています。
スポーツパフォーマンスについては、
こちらで詳しくまとめています。
